ブラジル実業家一行・日本文化セミナー(雅楽と香道)

本年5月30日および6月20日の両日、福山市の楽只亭において、ブラジルの実業家一行をそれぞれ25名お迎えし、雅楽と香道をご紹介した。楽只亭は、志野流香道指導者である月原光子先生の邸宅の一角にあり、風情ある日本庭園や和室を備えた、日本文化体験に最適な空間をご提供いただいた。
冒頭では、「朝倉音取」の神楽笛独奏に続き、神楽舞「浦安の舞」(歌、龍笛、琴)を披露した。ブラジルの参加者の皆様は、神楽笛の優雅な調べと、十二単をまとった神々しい「浦安の舞」に深く魅了されていた。
その後、参加者は二つのグループに分かれ、組香を体験した。月原先生から香道の歴史的背景や禅に基づく精神性について説明を受けながら、初めての香道に親しんでいただいた。
引率責任者であるアド・イゲンス博士(実存分析世界連盟会長)は、日本滞在中、「間」「空」「無」をテーマとした日本文化セミナーを重ねてこられた。その成果もあり、参加者は雅楽と香道の体験を通じて、形や技法ではなく、その奥にある本質的な価値や内面的な営みに意識を向けていたことが印象的であった。
また、参加者の一人であるアレキサンダー・ディ・ミチェリさん(サンパウロ大学教授)は、「雅楽と香道という素晴らしい企画をご提供くださった月原光子先生、井口陽一郎ご夫妻に心より感謝申し上げます。この貴重な体験を、ぜひブラジルでも再現していただきたいと思います。」と述べ、深い謝意を表された。