「雅楽のからくり」イベント

日 時:2025年12月5日 16:00ワークショップ 19:00コンサート
場 所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
主 催:東京大学教養学部・先進融合部会

 去る11月16日、安田講堂にて開催された「第17回雅楽と国際文化交流」の感動も冷めやらぬ12月5日、東京大学駒場キャンパス18号館ホールにおいて、教養学部・先進融合部会と公益社団法人北之台雅楽アンサンブルの共同企画による「雅楽のからくり」イベントが開催されました。本企画は、パフォーマンス研究/制作を専門とされる中井悠准教授が手がける「音楽のからくりシリーズ」の一環として、雅楽を取り上げていただいたものです。

東京大学先進融合部会

 第一部(16:00~17:30)では、東京大学の学生限定で雅楽ワークショップを実施しました。事前オンライン応募により約20名の学生が参加し、雅楽で最初に学ぶ三つの基本的な管楽器――笙・篳篥・龍笛――について、各奏者がそれぞれの楽器の構造や特性を解説しました。その後、各楽器ごとに異なる唱歌の実演と演奏を行い、さらに参加者全員が打楽器(鉦鼓・太鼓・鉦鼓)、絃楽器(琵琶・楽筝)、そして三管の演奏体験を行いました。参加者の関心は非常に高く、設立を予定している「東大雅楽サークル」への参加を希望する学生も見られました。

 第二部(19:00~20:00)は演奏会として開催され、一般来場者を含め約140名が来場しました。元宮内庁楽部首席楽長の安齋省吾先生、重要無形文化財保持者の久恒壮太郎先生にも特別にご参加いただき、管絃では「平調音取」「越殿楽」「陪臚」を、舞楽では左舞「賀殿急」を上演しました。来場者からは「素晴らしい演奏をありがとうございました」といった多くの好評の声が寄せられました。